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車に乗せられた私は、ピリピリした母親の顔を見ながら、何か悪いことしたかな…と考えていた。
なんかもの凄く申し訳ない感じがした。
病院につくと、直ぐに順番が来た。
母親も同伴出来たので、母も顔を白くさせながら診察室へ入ってきた。
聴診器とペンライト、サジなど色々された。
ひとしきり終わって
うーん、と困ったように笑いながら医者は言った。
「Sちゃん、今日はどうしたの~?」
(えっと…首のことかな?)「首が痛いです」
「いつからかな?」
「朝からです」
「そぅかぁ~昨日は何ともなかったかな?」「はい、朝痛くなって…」
おかしいな…と医師はつぶやく
「ふんふん、そうかぁ、首痛そうだもんねぇ」
ふいに
首の付け根から、頭を掴まれ正位置にぐぐっともちあげられた。
すんごい痛いですドクター。
「この位は?痛い?曲げれる?」
「曲げれません!!痛いです!!」
(設置されてた鏡に映る自分を見て、このとき初めて首がおかしいことに気がついた。)
「そうかー、でも首の骨を元に戻さないと、ダメだからね。ちょっと痛いかもしれないけど我慢してね??」
「痛いいたたたた!!」
その後イスには
包帯をマフラーみたいにグルグル巻かれ固定された私が座っていた。ダサい昔の貴族衣装みたいだった。
「2ヶ月はこのままでお願いします。」
と釘を刺された。
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