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包帯も綿入りガーゼでモコモコするし服は着ずらいし､暑いし…｡
｢SちゃんSちゃん､首どうしたの?｣
うん、病院いったら包帯まかれたの｡
｢Sちゃん首大丈夫?｣
うん、多分寝違えたんじゃないかな｡
(某に蹴られたなんて言えないよ)
保育園では質問されまくり｡
何となくこの格好は気恥ずかしかった｡
当時は、殴られたり叩かれたり物を投げつけられたり抓られたり蹴られたり踏みつけられたり首絞められたり髪の毛を引き抜かれたり食い物を横取りされたり大事なものを壊されたり唾を吐きかけられたり熱いお湯をぶっかけられたり…色々されたりしていた｡
次第に彼女のせいで食欲が失せ、成長期なのに体重が減っていった｡
だから私は一人だけ周りの子たちよりもガリガリだったし骨が浮いていた｡
それが、普通だった｡日常､だった｡
だから姉とともに逃げたかった｡
此処じゃないどこかへ｡
今でも、時々夢に見る｡
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