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白いベッドの上で、白い天井を見上げる。
痛みのある左手首、管のついた右腕に…拘束された身体。
耳に聞こえるのは点滴の落ちる微かな音と、院内の雑踏の音。
看護師の心無い噂話。
「知ってた?この病室の子…自殺なのよ。」
「本当に?小さい子じゃない」
静かな自分の病室に響く声。
そうだよ…自殺だよ。
それがどうしたの?
死にきれなくて悪かったねぇ。
何故、死のうと思ったのか。
何故、死のうとしたのか。
貴方達には、わからないだろう。
そして…親にも。
死ぬ気で頑張ってみればいいじゃないか。
何に…死ぬ気で頑張ればいい?
生きる事に何も見いだせない人間が、何に死ぬ気になればいい?
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