episode 1-one-

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「しのもしょうちゃんにプレゼントあるの」   はい、と袋を手渡されて今度はこっちが驚かされた。 中には俺の好きだった仮面ライダーの絵とキャラクターカードが入っていた。   びっくりして志津乃を見ると、得意げに笑って   「それはね、さくらぐみのけんたくんがくれたの。たのんだらいいよって」   さくら組の健太にはムカついたが、俺が欲しいものを知っていた志津乃にびっくりしたし嬉しかった。   「しょうちゃん!ゆきがふってきたよ!!」   「えっ、ほんとだー!」   外を見ていた志津乃の声で窓をみると、空から白い雪がハラハラと舞っていた。 昔から俺たちの誕生日にはよく雪が降った。 よく、というかほぼ毎年降っていた。   「つもるかなー?」   「つもったらゆきだるまつくって、ゆきがっせんしようね」   めったに積もることはなかったし、翌朝にはほとんど雪は消えていた。 でも俺たちにとって雪は誕生日の象徴で、とてもとても大切なものだったんだ。  
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