虫虫虫

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あぁ――と私は悟った。 彼なのだ。 あの中央にいる強大な虫は、彼なのだ。 虫に食われたか、虫を食ったのか。 異形の怪物となり屋敷を支配した。 ―――私は耐えられなくなり、すぐさまその家を飛び出し脱兎のごとく逃げ出した。 あれからどうなったかは知らないが、虫は駆除されたときく。
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