ひとりごと

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そう言って、私はベットから出る。外は荒々しい寒々とした風が轟々と吹き荒れているが、ここは室内で暖房も効いているので裸で動き回っても寒気など微塵も感じ取れない。 「えっ?もう帰っちゃうの?」 うん。と私は服を着ながら答えた。彼は私より二歳年下の大学四年生。誘われてそのままラブホに来た。…いや、私が誘ったのかもしれない。 まぁどちらでも良いことだ。彼とはここでお別れしてもう二度と会うこともないだろうし。 「そっかぁ。もう一回したかったんだけどな……ダメ?」 「ダメ。時間ないから」 私は淡々とした口調で言った。 彼とヤルのは確かに気持ち良かったが満足するまではいかなかった。もう一回したいとはあまり思わない。 「今度はいつ会えるかな?」 彼がハキハキとした口調で言ってくる。この様子だと私とヤルのは気持ち良かったらしい。 私は少し誰に対してなのかわからない優越感に浸りながら答えた。 「縁があったらね」 私は頭を傾げた彼を置いて、ホテルを出た。
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