~相田未琴~

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  「あ~…かったりぃ…舞花、アタシ次の時間サボるわ…」 「ほ~い!じゃぁ先生には誤魔化しとくねぇ」   お昼休みが後15分で終わる ご飯食べた後はすごく眠いんだよなぁ~… あ~…今日はサボろう…うん、そうしよう!   アタシはそんな事を考えながら屋上に上がった。此処はアタシのサボりスポットだ もちろん屋上は立ち入り禁止なのでこっそりと合鍵も作っておいた   「あれ?」   鍵を開けようとしたがすでに鍵は開いていた… 前のときに閉め忘れたか?と思いながらドアを開けた   ガチャ……   「4月の終わりだけどあったかいなぁ~」   ゴロンと寝転び空を見る。桜も散って気温も高い 目を瞑りウトウトしてた…     『ァア゛ッ』     急に声が聞こえた。   誰かいるのかッ!? でも此処は誰も入れないはず…   とりあえず声のする方へ行ってみるか…   壁に隠れながら声のする方を見た。でも其処は……     『ハァ…ぁ……もぅ……』 『もぅ…イッちゃうんだ?』 『ひゃぁ!』     なんと屋上で……しかも昼間からHをしている男女だった   お前ら何してんだァッ!?   アタシのサボり場所で… そーいう事するなぁ――!   アタシは心の中で叫ぶがもちろん向こうの2人には聞こえてないだろう…… それにしても…女の方は……佐々田美佳(ササダミカ)か? 佐々田ッて確か男子からモテるんだよなァ~… 隣のクラスだったな。   男の方は……相田未琴(アイダミコト)!?   相田ッていったら、生物担当で最近この学校にきた新米教師の!? え~…生徒と教師が!?     『キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン』     ちょうど昼休みが終わるチャイムの音が鳴った。   『ハァハァ……もう……授業が始まっちゃうね…』 『授業にはちゃんと出ろよ?これでも一応教師なんだから』 『はぁい』   た、助かったァ~…… せっかくサボりに来たのに! あいつらのせいで気分最悪…  あ~…あいつら…   死ねッ!     と心の底から思った      
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