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そして此処は、帝国本土の城内。
そこに、一人の帝国兵士が、謁見の間に居る国王の元に報告の為参った。
「国王…偵察部隊只今戻りました……」
「ご苦労……」
この国王こそが、悪政で民を苦しめてる張本人名を九鳳と言う。
先代九覇が亡くなり、そのまま即位した暗君である。
「厳犀(げんさい)はおるか……」
九鳳が一人の人物を呼ぶと、少し離れて所からかなり年配の男性がゆっくりと現われた。
「はい…国王様此処に……」
「厳犀よ…今現在の国の様子はどんな感じだ……」
「はい国王様…現在は内戦略奪など…盗賊やら反乱軍などで国が大変荒れております……」
「フム……」
九鳳は、厳犀から現在の状況を確認すると、表情を険しくさせた。
「国王様…此処は何か手を打たなければ…民衆はさらに反乱するでしょう……」
「それは解ってる! 我も考えている……
だが民は放浪し賊は増えるばかり…何か策は無いのか!」
九鳳は、厳犀の意見にいきなり大声を出した。
そして、周りを見渡し一人の人物を呼んだ。
「大将軍はおるか……」
九鳳の声に、一人の男がゆっくりと九鳳の前に現われた。
その男は、感情をまったく持っていないかと思わせる程に表情は冷たく、九鳳の前でも一切表情を変えなかった。
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