1666人が本棚に入れています
本棚に追加
「青龍居るんでしょう?
皆と一緒に宴に参加しようよ……」
カスミは満面の笑みで青龍の小屋に入った。
「カスミ…ワレ…ウタゲ…ニガテ……」
どうやら青龍は、集落の皆と一緒に宴に参加するのが苦手なようだ。
「そんな事言わないでよ……
お父さんも皆待ってるし…青龍が居なきゃ…あたしがつまらない……」
そう言うとカスミは俯きながら暗い表情を観せる。
「ナゼ…カスミ…ツマラナイ…ワレ…ワカラナイ……」
どうやら青龍は、カスミの気持ちが解らないようだ。
どれだけ鈍感なのだろうか。
「もう青龍なんか知らない……」
カスミは、青龍の鈍感さを怒って小屋を飛び出した。
「ナゼ…カスミ…オコル? ワレ…ワカラナイ……」
そして青龍は、首を傾げながら自分の武器の手入れを始めた。
本当に鈍感である。
最初のコメントを投稿しよう!