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「あゆかっ!」 あゆかを見つけて後ろから抱きすくめた。 場所は……また西校舎。 丁度チャイムが鳴って、辺りは私達だけみたい。 「……授業さぼっちゃったね」 ポツリとあゆかは呟いた。 後ろから抱きすくめてるから表情が分からない。 ケド、なんとなく、見るのが怖い。 なんでだろ。 早く言わないと。 自分と麻生は付き合わないって。 言わないとっ!! でも、もし仮にあゆかが麻生を好きならどうなるの? あゆかが麻生と? 嫌だっ!! さっきまでは仕方がないなんて思ってたけど。 あゆかの感覚がこの腕の中にあるのに、どうして誰かに渡さないといけないの! 嫌だよ……。
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