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「茶化すなよ……俺は本気なんだ。俺、ずっと前からナツメが好きなんだよ」
ガタッ
不意に片手を麻生に掴まれた時、私はあゆかの顔を思い浮かべてしまった。
「……ごめんなさい、私好きな人いるんだ」
「知ってる」
ビックリして思わず麻生に詰め寄ってしまう。
「え!?うそ?」
「俺は誰よりナツメを見てる。あんな実りの無い恋愛なんて……忘れろよ。俺が幸せにするから」
ただ静かに真っ直ぐに麻生は私を見つめた。
私はなんだか動けなくなって麻生を眺めていたが、麻生ごしにあゆかの姿を見つけた。
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