第一章

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高橋さんの事は、私は、あんまり知らなかったが、私より1年長く働いている、美貴は少し、仲がよさげにみえた。 高橋さんは、とても気さくな人だった。私たち三人を居酒屋につれていき、 「好きなもの飲みなさい。」 と言ってくれた。私と美貴は遠慮することなく始めにビールを頼み、あとから日本酒を頼んだ。 高橋さんは、四人では、食べきれないくらいの焼き鳥を頼んでいた。 『面白い人。』 私の印象は、これしかなかった。高橋さんは、さすが岩見沢にいただけあって、岩見沢の会社の恋愛事情をたくさん知っていた。 「あの人、まだ付き合ってるの?」 「あの人は、いい奴だけど、女癖悪いからやめておきなさい。」 とか、そんな話ばっかりだ。 色々、高橋さんは知っていた。 そして、美貴は、高橋さんの恋愛事情を知っていた………。
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