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美貴の話によると、高橋さんは結婚している。
子どもは二人。
結婚はしているが、よく女と寝た話を聞く。
【来るもの拒まず】
そんな言葉がふさわしい。
『そんな風には見えないんだけどな。』
でも、そんな嘘をわざわざ美貴が言う訳もない。
『まっ、関係ないけど。』私の口癖。
そんな事を言いながらも、私は高橋さんのことが気になっていた。
だって、おもしろいんだもんっ。
『こういう店長だったら、仕事楽しいのに。』
…高橋さんは札幌の支店の店長さんなのである。
話しは、止まることを知らなかったが、明日の朝は7時から仕事。
「そろそろ帰ろっか。ホテルまで送っていくから。」
私と美貴は、日本酒を名残惜しそうに見つめた。
「ごちそうさまでしたぁ~。」
高橋さんにお礼を言い、車から降りる。まだまだ、飲み足りない私たちは、コンビニで、お酒を買ってホテルへ向かった。
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