幻想。―ユメ。―

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ユメを見ている。   意識の狭間でさ迷うユメ。   海の波間に漂うユメ。   風の気分に揺られるユメ。   そう、ユメだ。   だから、   こんなにも、愛おしい。   儚く消えるからこそ。   あの日の、   あの幸せなひと時。   あの幸せもユメに見る。   そう、          儚く、     淡い、 温かなユメ。   いつしか、ユメは終わる。   儚く散るがユメの宿命。   それでも、   温かなユメを、   見たという事実は変わらない。   目覚めと共に消えるユメ。   そして、   目覚めと共に、   訪れる、温かな、ユメ。
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