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料理長が私に電話を代わってくれた事が、すごく嬉しかった。
料理長は優しさなんて持ち合わせていない人で、優しくされた記憶は全然ない。
いつも意地悪ばかりされて、いつも憎まれ口叩きあって…
そんな彼が見せた優しさが、本当に嬉しかった。
私…
少しは料理長に愛されてるよね?
ちょっとくらい、自信持っていいよね…?
数日後、彼がイタリアから帰国した。
私へのお土産は、ソムリエナイフだった。
他のみんなにはお土産なんて買ってなくて、私だけに買って来てくれた事が嬉しかった。
そのソムリエナイフはとても高そうで、刃の部分の切れ味は最高だった。
マイソムリエナイフが欲しかったので、私はそれを一生の宝物にしようと思った。
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