愚かな女。

誕生日

誕生日から２週間後、私は料理長とデートをしていた。

と言っても、一緒にパチンコ屋に行っていただけ。

この頃、私と料理長の中でパチンコがブームだった。

この日、料理長は１万くらいパチンコに勝った。

そして景品交換所で私に「何か欲しい物ある？」と言った。

え！？
本当！？

私は嬉しかった。

料理長に何かをプレゼントされる事なんて、イタリアのお土産以外に今までなかったから。

私はピンク色のキティーちゃんのクリスマスツリーを指して「これが欲しい」と言った。