始まる日

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車内に響く音に、ピクリと反応すれば、寝返しゆっくりと徐々に目を開け 圭「…んー…」 片手で目を擦りながら、言葉にならないような声で唸り言いながら、起き上がろうとすると、頭を押され倒してあるシートに再び横たわった ?「もう少し寝てて下さい」 聞こえた声の方に、目線を移せば、記憶が徐々に戻ってゆく 圭「…高瀬…さん…」 目と意識が冴えると、人物がはっきりと分かり、眠そうに片手で目を擦りながら、名前を呼ぶ 何故、高瀬の車の助手席で寝てるかと言えば、メンバーでご飯食べに行く事になり、仕事が終わってなかった圭は、高瀬から連絡を貰った時に、圭は高瀬が送迎すると連絡を受け、仕事を終えた圭は自宅に車を止め、自宅から高瀬の車でご飯を食べに行き、帰り途中に眠くなり意識を手放していた 高瀬「…おはよう…酔いは大丈夫かな?」 苦笑いしながら、心配そうに言うも、口調は優しく穏やかで心地よい… 圭「ぅん…」 高瀬の手が、まだ頭に有る事に気付き、少し恥ずかしそうに俯き言うと、高瀬はクスッと微笑み頭を撫でると、手を離し 高瀬「後何分かで圭君の家につきますから」 シフトノブに手を置き言う表情は、何やら楽しげだが、俯く圭は気付きもせず…と… 圭「あっ高瀬さん…あのね…」 顔と目線だけ高瀬に向け、何かを思ったのか、唐突に問いかけると 高瀬「ん?」 丁度信号で止まり、チラッと圭の方を向き不思議そうな表情で、首を傾げ 圭「ぁ…あのね…もっもう少し…うっううん何でもない!ここら辺で大丈夫だから」 何かを言いかけて、途中で何かに困ったような表情をすれば、慌てて起き上がりドアに手を置くと-
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