14人が本棚に入れています
本棚に追加
圭の言葉に疑問を感じ、案の定慌てる圭に呼び止めるように
高瀬「待って!」
言い放てば、圭がドアに手をかけると同時に、反対の腕を掴んでは圭を止め
圭「ッ?!」
掴まれ、半ばビックリしながらもとっさに振り返ると…
高瀬「瓶三本…あれだけ呑んだのにまともに歩ける訳ないでしょう」
呆れつつも心配な表情で、溜め息混じりに言うと、腕を離し
高瀬「自宅前までちゃんと送りますから寝てて下さい」
圭の頭に軽く手を乗せると、優しく言いながら頭を撫で
圭「はぁ~ぃ…」
優しい口調で言われ、頭を撫でられ、少しトロンと照れたように微笑み言うと、シートに寝っ転がり
高瀬「発進しますよ」
圭が寝っ転がるのを見、クスッと笑うと進行方向を見ながら言うと、車を走らせ
圭「高瀬…さ…ん…」
寝っ転がると、いつもの癖なのか徐々に意識が無くなり、眠くなってゆく中、高瀬の名を呼ぶと眠りについた
高瀬「…」
車を走らせながらも、チラッと圭を見れば、溜め息を漏らしつつも目線を進行方向に戻し、走行し続け…
数分走れば、圭の自宅前に到着し
高瀬「圭くん…着きましたよ」
車を停め、爆睡中の圭を苦笑いしながらも、揺さぶり起こし
圭「ん~…」
爆睡中だからか、高瀬の手を振りほどきながらも、寝返りをうち高瀬の方に顔を向け、再び眠りに
高瀬「全く……圭くんは私の気持ちを判ってないでしょうね…」
クスッっと笑い、困った表情をしながらボソッと言うと、少し黙り圭の肩に手を置き
最初のコメントを投稿しよう!