第一章~出逢い~

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ぬいぐるみのような奴は『ガルヴィン』と名乗った。 どうやらこんな成りでもかなり強いモンスターらしい。 俺も自己紹介をする。 「翠堵か…変な名前だにょ」 「カルビなんて旨そうな名前のヤツに言われたくない」 「ガルヴィンだにょ!」 「あぁ、わかったわかった……カルビ」 「ニョ~~~~~💢!?」 ジャレあいながら俺達は歩き出した。   しかし、見渡す限りの草原なのでどっちへ行けば良いのかわからない。 すると、ガルヴィンがやれやれと溜め息を吐きポテポテと歩き出した。     どうやらついて来いと言っているようだ。 俺は素直にガルヴィンの後ろをついて行く。           ポテポテポテポテ……… …一歩 ポテポテポテポテ……… …一歩 ポテポテポ………                     …………進まん……… これではどこかに辿り着く前に日が暮れてしまう。     俺はガルヴィンをひょいと持ち上げ、肩に乗せた。 「こら!何をする翠堵!オレ様を降ろせ!」 「耳元で喚くな!お前の足について行くんじゃ日が暮れるわ…ソコでナビしてろ」 「なびとは何だにょ!?ニンゲンの言葉は時折理解できんにょ!」 「案内だよ、案内!宜しく頼むぜ」 「………むぅ」     再び俺達は歩き出した。
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