序章~彼の始まり~

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ほんの少し雨宿りのつもりで立ち寄っただけ。 しかし、雨は止む気配がない処か激しさを増していく。 店先で突っ立ってるのもなんなので、翠堵は店内へと足を踏み入れた。 自分以外の客はなく、閑散とした店内。 精算の為のカウンターはあれど、そこにいるはずの店員がいない。 不用心な店だなと思いつつ店内に陳列している商品を暇つぶし程度に端から見ていく。 メジャーなゲームからマイナーなゲームまで中古ショップなだけ様々だ。       (うわ、このゲーム…俺がガキの時すっげー有名になったゲームだ。懐かしい!)      (へぇ…、こんなゲームもあるんだ…マイナーすぎてわかんねぇ…)       意外と品揃えは面白かった。 興味が湧いた翠堵は更に奥へと突き進んだ。 何か掘り出し物があるかもしれない…… そう思って一つ一つ手にとって見ていく。 そして………
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