終章~silent blue~

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俺は、還ってきた。 俺がずっと還りたかったはずの世界へ…。 見覚えのある道から家へと歩いていると、俺の家の方から誰かが歩いてきた。 「あれ?苑田じゃん!?今、お前ん家行っていなかったからどこ行ったのかと思ったぜ」 それはクラスメートの槇だった。 でも、おかしい。 俺はあのゲームの世界で既に2年の月日を過ごした。 なのに、槇は何一つ変わっていない!? 「槇、今は何年の何月何日だ?」 「はぁ!?7年の8月30日だろ?夏休みで頭ボケたか?」 …なんだって!? 俺の世界じゃせいぜい2ヶ月程度しか立ってないのか!? 俺が青ざめて立ち尽くしていると、槇が首を傾げた。 「そういえばお前…2ヶ月で随分身長伸びたな。髪も…」 「あ、あぁ…まぁ、色々あって…」 俺は、嫌な予感がして足早に自宅へと向かった。
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