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<蘇内翰(そないかん)の言葉> 「静かなる小部屋に入り、瞑目し、端座して呼吸する息の数をかぞえるがよい。一よりしずかにかぞえだし・・・・・・百・・・・・・千までかぞえれば、この身この心は寂然兀然(せきぜんこつぜん)として、天地宇宙一切のものと溶けあって一体化し、心身の清浄なることを感ずるであろう。 このような状態になること久しくして、呼吸いつしかやみ、<息出でて、入らず、しずかにして止む>の境地に入る時、息は全身の皮膚の八万四千の毛孔より雲霞(うんか)のごとくおのずから蒸発してゆく、と感じられるであろう。かくなれば、難病もやがて全快することがはっきりと自覚されるはずである。」 白隠禅師 著「夜船閑話(やせんかんな)」より ※禅の「数息観」、呼吸の、吸う~吐く、を一動作として心の中で自分の息を『ひとーつ』『ふたーつ』・・・と数える方法に似ている。
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