学都物語のはじまり

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「朝からこの疲労感は・・・。」 今現在午前9時である、朝ごはんはすでに済んでいるものの、隣の馬鹿(朝倉)が 突撃にも似た訪問の仕方で、半壊したドアが奇怪音を放ったまま放置してある。 修理屋には連絡を入れたが、人が出払っていて、何も出来ない状態らしい。 「朝からなんてコッタイ・・・。」 当たり前のような脱力感。宿題という学生にはあって当たり前の問題もある。し かし、この宿題というのが以外と簡単で、さっき朝倉と見ていたのだが、成績不振の自分でも解けそうなものばかりであった。 ぴんぽーん なんとも情けないチャイムが鳴った。そして、なんとも情けないドアの隙間から反対側の隣人(この場合は朝倉家の逆)の、 「ちーっす、涼風いるかぁ~?」 なんとも抜けたような声である。 「なんだあ、何か用か立花?」 立花と呼ばれた少年は、意外といいがたいの体を持ったやつだ。特に運動部には
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