学都物語のはじまり

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「立花、いったいどういうことなんだ・・・」 ここは、とあるショッピングモールである。あの後家をすぐに出たが、隣の家からいかにも聞いていた感じで、準備万端の朝倉が飛び出して来た。 そして結局集まったのは、俺、立花、朝倉のバカトリオである。クラスではそう呼ばれている。 今現在俺達は、モールの駐車場を歩いている。いつもこの二人とはここに来るが、いつもはゲーセンや本屋などに立ち寄るのだ。しかし今日はそこには立ち寄らず、カジュアルな服が並んだ洋服店に来たのである。 しかし、朝倉は見るのに飽きたのか、ちょっと他見てくると言って立ち去ってしまった。まぁ大方ゲーセンなんだろうが。やつはけっこうなゲーマーだ。毎回ゲーセンに行っては、ユーフォーキャッチャーでぬいぐるみや商品などを1回や2回で取ってしまうほどの腕だ。ゲーセンから帰るときには、両腕にぬいぐるみや商品の入った袋がいつもかけてある。 「しっかし朝倉のやつも、人を置いてゲーセンに行くとは・・・」 今自分は本屋にいる。どうせゲーセンに行ったって当の朝倉はぬいぐるみ相手に奮闘してるであろう。 「たしか新しい小説が出ているはずだけどなぁ。」 涼風 椿・趣味:読書
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