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「拓海、お前桜好きやったよな?」
「うんどうしたん?」
「もうすぐ卒業じゃん?卒業式終わったら花見行こうぜ花見」
中学卒業間近。
桜はまだ蕾だ。
俺は昨日第一志望校に落ちて散々落ち込んだあとだった。
「亮は予定ないん?」
「未定だから誘ってんじゃん」
「それもそうだ」
「てかお前ちゃんと笑えよ。めーっちゃ頑張ったんだし落ち込むな。じゃあな、また明日っ。」
そう言うと亮はひらひらと手を振りながら帰っていった。
そしてこれが亮と交わした最後の言葉。
気付いた時には亮が車に弾き飛ばされていて人たかりが出来ていて俺はただ…
立ち尽くすことしか出来なかった…。
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