バイバイ…

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夜の公園は誰もいなくて静かだ。       ガス灯の明りがふんわりと辺りを照らす。       暦の上では〝春〟だとゆうけど、まだ寒さは残る。       桜は………まだ咲きそうにないや。             「ふぅ……。」   吐いた息が夜の空気に白く染まった。     あたしは袋に包まれたハンバーガーを頬張った。 ハンバーガーは外の冷たさに生温くなっていた。                     『これで何か食べて来なさい。』       あの人がそう言ってお金を渡してくるようになってからどのくらいの時間が経ったんだろう…?           最初は翔太さんも庇ってくれたけど………所詮は〝他人〟。       いつしかあたしを庇うことはなくなった。
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