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「…これで全員揃ったな。」
午後7時半。
全くと言ってイイほど人気のない古びた公園の隅に、彼らは集まっていた。
制服姿の少年の周りには、同年代と思われる男女が十数人程で円を作っている。
その中にはピアスをいくつも開け、髪を染めているものや、眼鏡をかけ、いかにも優等生、と言った感じの者など集まっている学生のタイプは様々だ。
「で、早速だけど新しいヤツの感想はどうだった?」
彼らは中心にいる少年に対し、口々に意見を述べた。
「俺の学校じゃ女子からの人気が増えたぜ。」
「やっぱり見た目をお菓子みたいにしたのは成功でしたね。」
「フツーに持ってても違和感ねーしな。」
「さすがセンリさん、考えることが違うよなー。」
「…常連さんからは?」
センリ、と呼ばれた少年が淡々と問い掛ける。
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