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さっきの女の子に…名前くらい聞けばよかったな…
そんな事を考えながら倉庫に向かっていると…
「あれ!?」
彼女だ。でも病院とは全然違う方向だし…
「次はどうしたの?」
そう優しく呟くと彼女は…
「あっ!あの……あなたの言った通りに病院へ向かったつもりなんですが…」
彼女はかなりの方向音痴と見た…
「じゃあ病院まで連れて行ってあげるよ」
「えっ!?」
彼女は少し驚き…
「いいんですか?」
と言った。
まぁバンドの練習があるけど…後でメンバーに話せば大丈夫だろう…
「うん。ここから近いから全然いいよ。じゃあ着いて来て。」
僕がそういうと…彼女がいきなり僕の手を握った…
「このまま歩いていいですか?」
僕はいきなりの事で戸惑いを隠せなかったが、少し照れながら…
「どうぞ…」
この子、もしや気があるんじゃねぇの!
僕は一気に気分がハイテンションになった!
だけどそのテンションもその時だけだった…
あの事を知ってしまうまでは……
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