59人が本棚に入れています
本棚に追加
そんな時、応援団の打ち上げが行われることになった。
すごく楽しみだったが、当時、普段は外に出なかった私は可愛い服なんて持っていなかった。
行くのを迷ったが、応援団のみんなとまた会いたい!という気持ちが大きかったので行くことにした。
ボーリングをして、モスでハンバーガーを食べて和気あいあいで楽しい一日だった。
そして、家が同じ方向の何人かと帰って、私の家が近くなり、先輩や同級生に挨拶をして帰ろうとすると、1つ上の野球部に所属するO先輩が、私の後を追いかけてきた。
するとO先輩は
『Mが好きなんやけど…付き合ってくれる?』
と言ってきた。
びっくりした私は逃げるかのように
『すいません』
と言って先輩を背に家に帰った。
帰ってから初めての告白に心臓バクバク…。
窓から外を見ると先輩はしばらく私の家の前にいた。
先輩はイジメにあってるなんて知らないし、しかも先輩が嫌いなわけじゃない…。
でも悩んだ結果、後日、手紙でお断りした。
その後も休み時間になると先輩とよくすれ違ったり、私のクラスの前にあるテニスコートにいたりと、私が行く所にO先輩がいた。
何日かしてO先輩の親友・A先輩が昼休み、私のクラスに来た。
なんで、私がA先輩に呼び出されたのかクラス中はざわざわ。
A先輩は
『あいつ本当にMが好きなんよ。今、体育館で待ってるから行ってあげてくれん?』
そう言った。
私は、イジメから呼び出しには臆病になっているものだから、これもイジメなんじゃないかとビクビクしながら体育館へ向かった。
行く先にはO先輩が体育館の前で、一人で待っている姿があった…。
最初のコメントを投稿しよう!