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先輩に近づいて行くと目が合い、私は先輩の元へ進んだ。
しばらく沈黙が続いて…
『俺、やっぱりお前の事が諦めきれん。付き合ってほしい。もう一度考えてくれん?』
と言った。
私は、先輩のことが嫌いなわけじゃないし、正直、一度お断りしてからの日々は、先輩の姿を見る事が多くて、気になっていた。
しかも、ここまで私を好きでいてくれる事がなにより嬉しくて、その場でOKの返事をした。
先輩は
『本当に?本当?』
と信じられない様子で、私は笑いながら頷いた。
先輩の喜ぶ顔は本当に嬉しそうだった。
それからは、毎日、電話をしてくれた先輩。
一緒に帰ろうと何度も言ってたけど恥ずかしくて帰れなかった。
…一週間後。
やっと一緒に帰る決心がつき、どこで待ち合わせして帰るのだろうと思っていたら、なんと!先輩は私のクラスに迎えに来た。
私は焦った…。
でもイジメのことなんて知らない先輩。
もちろん、Tに先輩との事がバレてしまった。
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