放課後。

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そして、   『話しがあるから放課後残って』   放課後の呼び出し。 そして言われた通りに放課後、残った。   すると私と仲が良かった女の子たちも残されていて、彼女達は教室の隅に固まって座っていた。 関係ない彼女達まで…と思いましたが、勇気のない私は言えなかった。   そして、イジメのリーダーが『T』   Tは身長は小さく痩せ型で、一方の私は成長期で身長も伸び盛りだった。   Tは何を思ったのか、急に私の目の前にドン!とイスを置き、イスの上に立った。   そして、何回も何回もビンタし続けた。   イラッとはしたけど、ここで私も反撃したら、何かあった時に   『お互い様』   になることが嫌だったのでひたすら耐えた。   しかも、最悪なことに私は2年9組。 なんで最悪かと言うと、8組までは他の校舎で、9組だけ孤立してる教室だったのだ。   だから放課後は生徒も先生もめったに通らない。 先生がたまに通ると、私をビンタしていたTは、なぐさめているかのように抱きしめ隠した。   そんな日々がしばらく続いた。   9人対1人。   T以外の女子は見てるだけ。 しかもTとは、小学校も違うし、それまで話したこともなく、私と話してた男子を好きだと言った子じゃないんです。 言って来た彼女は笑いながら見てるだけ。   そんな毎日でも休まずに学校に行ってた私は毎日毎日、放課後残され続けた。
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