一部

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料理が来るまでの間、新しく注文されたナイフのデザインを考えることにした。 (今の状況を打破するためにも最高傑作を作らなければ) そう思うと、気合が入いり、自分の世界に入っていった。 「…クス。レックスてば」 肩を揺らされ、自分の世界から現実に連れ戻された。 ふと顔を上げる。 少し、ふくれっ面のレナと美味しそうな食事があった。 『ごめんごめん。新しいナイフの事考えてて』 「仕事終わったのに、また仕事の事考えてたの?」 『まぁまぁ、せっかくの料理が冷えちゃうし、食べようよ』 どこか納得のいかない顔をしているレナをなだめ、食事に手をつけた。 暖かい時間が流れていった。 (このままずっとこんな時間が流れれば良い) 心の底からそう思えた。
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