1人が本棚に入れています
本棚に追加
料理が来るまでの間、新しく注文されたナイフのデザインを考えることにした。
(今の状況を打破するためにも最高傑作を作らなければ)
そう思うと、気合が入いり、自分の世界に入っていった。
「…クス。レックスてば」
肩を揺らされ、自分の世界から現実に連れ戻された。
ふと顔を上げる。
少し、ふくれっ面のレナと美味しそうな食事があった。
『ごめんごめん。新しいナイフの事考えてて』
「仕事終わったのに、また仕事の事考えてたの?」
『まぁまぁ、せっかくの料理が冷えちゃうし、食べようよ』
どこか納得のいかない顔をしているレナをなだめ、食事に手をつけた。
暖かい時間が流れていった。
(このままずっとこんな時間が流れれば良い)
心の底からそう思えた。
最初のコメントを投稿しよう!