転校生

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「もう知っているやつもいると思うが、転入生を紹介する。入ってきなさい」 皆が静まりかえり、ドアの方を見ている。 すると、担任の言葉に従い、教室にその転校生が入ってくる。 「天音 雫(アマネ シズク)です。よろしくお願いします」 正直、目を疑った。 ほぼ毎日、彩菜を見ているのでたいていの女の子ならなんとも思わない。 そういう自信があった。 しかし、目の前にいるのは彩菜にも引けをとらない、紫色の美しく長い髪をポニーテールにしている美少女だった。 男子は皆、目を輝かせている。
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