転校生

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「睦月。今日は教科書見せてやれよ」 「はい……」 こんなに緊張しているのは、初めてかもしれない。 まぁ二、三日もすれば慣れるだろう。 キーン、コーン、カーン、コーン チャイムが鳴り、一時間目がはじまる。 「教科書見せてくれる?」 「あ、あぁ。はい」 机をくっ付けて、真ん中に教科書を置く。 「ありがとう」 やっぱり緊張する。 でも、何故だろう。 それとは違う、何かを感じた気がした。 まぁいいか。 だが俺は、そんなことは気にもとめず、授業に集中することにした。
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