転校生

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ジリリリリ! 「う~ん……」 鳴り響く目覚ましに目を覚ます。 俺の名前は睦月 海(ムツキ カイ)。 神崎市の私立神崎学園に通う普通の高校2年生だ。 身長、体重は共に平均的、髪の色は黒で長くも短くもない。 容姿も並で、成績は学校平均付近を上下しているし、体育も得意でも不得意でもない。 まさに普通とは俺のためにある言葉である。 「朝飯つくるか……」 両親は俺が小さいときに事故でこの世を去った。 そのとき俺をひきとってくれたおじさんは中学3年生のときから海外に長期出張中で今は一人暮らし。 両親の残した金のおかげで生活には全く困ってはいない。 「いってきま~す」 誰もいない家をそう言いながら出る。
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