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彩菜は時々俺の家に飯をつくりにきてくれる。
俺だって一人暮らしだから飯くらいはつくれるんだが。
まぁ旨い飯が食えるからいいんだけど。
彩菜は小学生のときに母親を病気でなくしてから父親と二人で暮らしている。
だから久澄家では料理は彩菜の担当らしい。
腕前はプロ級といっても過言ではない。
「そういえば今日、海のクラスに転校生がくるらしいね」
「そうなのか?」
俺は全く知らなかった。
転校生……。
女子か男子か……。
まぁ、どっちでもいいのだが。
「知らなかったの?まぁいいや。じゃあまたね」
「おう」
話をしているうちに、もう学校の教室についていた。
俺は3組、彩菜は2組だ。
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