矢車と魔法の線路

第三話

ワームが声をあげる。ワームに様付けで呼ばれるこの男、やはりただ者ではあるまい。
「もうよいロミオよ。後は他の者に任せるがいい。」
「ヨ、ヨミ様の命令と言えどそれだけは聞けねぇ！兄者たちの仇だｯ！こいつだけは俺の手で！」
再び矢車に襲いかかるワーム。
速いｯ！この速さ、今までの技では止めれない！
あれを使うしかない！あのつらかった修行で手に入れた91の必殺技の一つ！
「キャベツ・チカ・カツ・カム！」
矢車の繰り出す、超スピードの手刀を食らい、バラバラに砕けながら消滅していくワーム。
「く、黒の兄弟に……栄光あれーｯ！」
爆発した。