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「あっと、すみません。リナちゃん位のお子さんがいるのにあまりにもお若いのでびっくりしちゃって」
しまった。考えてたことそのままだ。
「いや、あの…リナちゃんは俺達と遊んでますんで…その、報告だけです」
あー、何が何だか。
「はい。わかりました。よろしくお願いしますね」
早紀さんは笑顔で答えてくれた。
「じゃあ失礼します」
僕は背を向けて慌てて戻ろうとする。
恥ずかしかったのと早紀さんの笑顔が眩しかったから…。
すると背後から忍び笑いが聞こえてきた。
「ご、ごめんなさい。我慢できなくって」
顔を後ろに向けると早紀さんがお腹を抱えて笑っている。
恥ずかしくなった僕は友人達の元へ走り出した。
「あっ、コウお兄ちゃん。早紀ちゃん何だって?遊んでいいって?」
リナが最初に僕に気付く。
浮き輪で遊んでいたようだ。
「よろしくお願いしますだってさ」
笑われた事は黙っとこう。
「じゃあリナちゃん…」
「リナって呼んで」
「じゃあリナ、さっきいってたやつやろっか」
「ワーイ、やろうやろう」
リナでも届くように浅瀬に移動し時計を沈めた。
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