夏の暑い夜に

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  『れーいーちゃーんー』     俺は家のソファで寛いでいると 外から戒の声がする。     『開けてー』     合鍵あんだろと思ったが、 あまりにも煩いもんだから開けてやると いきなり飛び付いて来た。     『暑い』   『あ。ゴメンね』     といいつつも上目使いで俺を見て離れない戒。 仕方なく家に上げ、再びソファに座る。 すると戒は俺の横に座りTVのチャンネルを変えていく。   けど、興味を引く様な番組がやっていなかったみたいで、少々つまらなそう。 しばらくすると     『ねぇれいちゃん?』   『あ?』   『買い物行こ♪』     と告げてきた。 丁度、冷蔵庫の中身も尽きてきた頃だった。 それに腹も減っていたので     『飯作ってくれるなら。』     と承諾した。 戒は笑顔で『いいよ』と答えて呉れたので、2人でスーパーへと向かった。  
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