弓使い

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「フン...話にならないな」 RUKIはそう言うと弓を納めた。 「くそ!」 YAZINは膝をつき、地面を殴った。 「そんな力でフェルナンデスと戦うのか?馬鹿もほどほどにしろ!」 RUKIはYAZINに厳しい言葉を言うと、その場を去ろうと振り返った。 RUKIが足を踏み出したその瞬間、 「バッ!」 いきなり黒いマントを被った男が茂みから飛び出て来た。 そして、持っている剣でRUKIに斬りかかった。 「くっ!」 RUKIはそれをなんとか避けた。 「何者だ!?」 RUKIは弓を構え、矢を引きながら聞いた。 「聖なるレイヴよ...我が手に聖なる力を宿したまえ...」 マントの男はRUKIの質問を無視し、いきなり紋章の言葉を唱え始めた。 「まさか...これは!?」 YAZINに嫌な予感が頭をよぎった。 その嫌な予感は的中してしまう。 「いでよ!聖剣テンコマンドメンツ!」 剣が現れ続けて言った。 「第一の型、アイゼンメテオール!」 そう言うと、剣は形を変え大剣になった。 「あれは...神器!?」 yuukiが驚きながら言った。 「yuuki!このままじゃRUKIが危ない!なんとか説得するからそれまで時間を稼いでくれ!」 YAZINが神器をしまい、yuukiに言った。 「わかった!」 yuukiはそう言うと両手を空にかざした。 「疾風の猛虎よ...我が両手に疾風の力を宿したまえ...いでよ!疾風王ウインドダガー!」 「ピカ!」 yuukiの手は風に包まれ、風が弾き飛びその中からウインドダガーが現れた。 「よし!いくぜ!」 yuukiが叫び、黒いマントの男に突っ込んでいった。 そして、yuukiがマントの男と戦っている内にYAZINはRUKIの腕を掴み、引っ張った。
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