第一章 紅い月の夜

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風音「なんで、なんなのこれ…!?」 明かりのついていない暗い部屋は、何故だかぼんやりと赤い。 そう、まるで、外から赤いライトか何かで照らされているような…? 風音「……外から?」 私は、机の横にある部屋唯一の窓に目をやる。 ……開いている。 風音「私、窓なんて開けてたっけ…?」 そんなはずはない。 だって今は冬真っ最中。 こんな夜中に自ら窓を開けるなんて… 首を捻るが、とにかく光源は外かららしいので、私は確かめるため窓枠に手をかけた。 その瞬間、私は空を見上げ、絶句した。
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