39人が本棚に入れています
本棚に追加
そして、後日…。
『やったぁあ!!!
雅くん雅くん!!わたし、追試合格したよっ!!』
「うるせぇえっ!!!
人が寝てんのに大声だすんじゃねぇよ馬鹿っ!!
追試なんてなぁ、受かって当たり前なんだよ馬鹿!!
んなことでいちいち喜んでんじゃねぇ!!」
『ひ、酷い!!
頑張ったんだからちょっとぐらい誉めてよー!』
「おーすげーすげー(棒読み)」
『う~……勉強教えてくれたお礼にまたケーキ作ってあげようと思ったのになぁ~…』
「チーズケーキ。」
『誉めてくれないなら作んない!』
「………」
雅くんは思いっきりめんどくさそうな顔をした。
なんか、初めて雅くんに勝った気がする。
「わかったよ…。
まぁ、お前にしては頑張ったんじゃねぇの?」
『……ーーーっ!!』
「おい、笑ってんじゃねぇ!!」
なんだか、妙に素直な雅くん。
そんなにケーキが好きなのか。
そう思うとなんだか可愛い。
『雅くん、ありがとう。』
「ーっ!///ι」
机に座りそっぽを向く雅くんの顔が赤かったのは何でだろう?
まぁそれはともかく…。
せっかく誉めてくれたんだから、今度ちゃんとチーズケーキを作ってあげよう。
そんなことを思いながら、今日も終わってゆく。
.
最初のコメントを投稿しよう!