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少年
あの日少年が描いていた無限の夢は
変わり行く世界の中で
脆くも崩れ去った
あの日少年達が交わした未来への約束は
残酷な時間の中で
静かに消え去った
少年は恐れていた
少しずつ大人になっていくことが
少しずつ自分が死に近づいていくことが
泣きたかった
悔しかった
過ぎ去る時の中で
ただがむしゃらにあがいている自分が
少年は一握りの絶望を握り締め
雲の流れと共に今を走っていった
少年の心にはまだ
希望が残っているだろうか
信じていよう
少年に無限の未来があるのなら
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