Lug & Pic①

7/10
前へ
/26ページ
次へ
  初期衝動 きっとあの時の僕の目は キラキラと輝いていたんだろう あの時は何も分からなかった だから純粋に前を向くことができた これから自分はどんな風に進化していくか 無限の可能性を信じていた 太陽のような眩しい未来   毎日が新鮮で楽しくて 見るもの全てに胸が高鳴った しかし何故だ? あの時の胸の高鳴りはどこに行った? 無限の未来はもう足元にあるのに 果たしてどのくらい進化しただろうか 果たして何を得ることが出来たのだろうか 理解できないまま 無限の未来は終わりを告げようとしている   忘れてはいないか? 初期衝動 慣れも馴れ合いもなかった初めの頃 あの緊張感が妙にしっくりきた あのピリピリした雰囲気が 皆の気持ちを引き締めていた ただただ目の前の未来に向かって 必死に手を伸ばしながら走っていた あの頃の自分はどこに行った?   初期衝動 今は無き胸の高鳴り
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加