プロローグ

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俺は橋の下の小さなボロっちい長家で産まれた。 親父はとっくの昔にヤク中でくたばって、母親は男とやって金をもらう売女をやっていた。 当然、そんな暮らしだから満足に食事をすることすらままならず保育園や幼稚園に行けなかった。だから近くに友達が居なく、いつも一人で遊んでいた。川で魚を捕まえてみたり、野良犬とかけっこしたりした。 普通の人が幼稚園に入るころ俺は空き缶拾いを始めた。 毎日、毎日町中をビニール袋を持って空き缶を集めて業者に持って行って日銭を稼いだ。 最初はキツかった空き缶拾いも小学校に行く頃にはキツくなくなっていた。
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