8人が本棚に入れています
本棚に追加
おばさんの家はおじさんが医者、おばさんが化粧品会社の社長していて。裕福な暮らしをしていた。
おばさん「こんにちは」
俺「こ・・んにちは」
おばさん「よく来たね。大丈夫だった?」
俺「はい。ちゃんと来れました。」
おばさん「じゃあ入って、入って。」
俺「お邪魔します。」
そこは今まで自分が住んでいた家とはまるで違った。玄関は見たこともない灰色に黒い粒々の入った石が敷き詰められて、床はワックスがけしっかりなされたピッカピカのフローリングで家具は明らかに高価そうなアンティークの調度品だった。
おばさん「あなたのお部屋はここよ。」
俺「・・・すごい」
おばさん「今日からここがあなたのお部屋よ。好きに使ってね。」
その部屋は10畳はありそうなくらい広さだった。
おばさん「部屋の片付け終わったら降りてきてね。お茶にするから。」
俺「分かりました。」
そしておばさんは下に降りていった。
俺「さて、なにしようか。片付けと言ってももともとほとんど持って来るものは無かったし・・・ナイフでも磨いておくか。あれはどこやったかな?」
俺は荷物の中から磨き粉と布巾を取り出した。
俺「母さん大丈夫かなぁ?ちゃんと飯食べてるかなぁ?仕事うまく行ってるといいんだけど」
少し心配になったが俺は時間がたったから残りの荷物を片付けて下に降りた。
おばさん「降りてきたのね。お茶にしましょ。」
そう言うと奥からケーキと紅茶を持ってきた。
おばさん「モンブランにしたけど栗嫌い?」
俺「いや、そんなこと無いです。むしろケーキを食べたこと無いから嬉しいです。」
おばさん「良かった。これからはここがあなたの家になるのだから何か欲しいものがあったら言ってね。」
俺「はい。」
おばさん「それじゃあケーキ食べたら買い物に行きましょうか。」
俺「何買うのですか?」
おばさん「あなたの生活に必要なものよ。パンツとかシャツとか」
俺「そんなの良いですのに」
おばさん「そうはいかないの」
そして俺はおやつを食べたあと、おばさんと近くのデパートに買い物に出かけた。
・・・・
・・・・
・・・・
・・・
俺「今日は楽しかったな。次は母さんと行けたらいいなぁ。」
そして俺は床についた。
だがそのときの俺はあんな日が来ると思っても見なかった。
最初のコメントを投稿しよう!