光秀の苦悩

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明智十兵衛光秀 美濃国の守護土岐氏の一族で斎藤道三、越前朝倉氏、将軍足利義昭に仕え、織田信長により足利義昭上洛後、織田信長に仕えた男である 時は流れ 1582年 織田信長は武田家攻略を成功させ協力者の徳川家康を安土城に招こうとしていた その接待役に明智光秀が 選ばれたのであったが 光秀は信長のやりように 鬱に陥っていた (上様にはついていけん…) そんな光秀を見兼ね 家臣の斎藤利三が声をかけたのであった 斎藤利三『殿、如何なされた?』 光秀『上様より徳川家康殿の接待を応せつかったわ』 斎藤利三『それはそれは、めでとうござりまするな』 光秀『めでたいのはお前の頭じゃ。これは上様の嫌がらせじゃ。わしがどう接待しようが上様がよしとするばずがない。落ち度を見つけわしを手打ちするかも知れんわ』 斎藤利三『殿…考え過ぎでござりましょう…』 光秀『上様には考え過ぎくらいが丁度いいのじゃ』 光秀『そうじゃ!天海!天海を呼べ!』 斎藤利三『またあの僧でござりまするか…顔一面を布で覆い不気味でござりまする。』 光秀『しかし、天海の言葉は的を得ている事が多い。』 斎藤利三『そうですか…しかし、あの僧の声はどこかで聞いた事あるような気がしまするが…』 この時、半兵衛は明智光秀の客として光秀の元に潜り込んでいた 顔を火傷したと 布一面を覆い正体を 隠しながら…
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