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放たれた3発の銃撃は
信長の右肩
太もも
左胸に当たった
信長が振った太刀は
半兵衛の頭上で止まり
信長は太刀を落とし
片膝をついた
信長『さ‥さすがは半兵衛…ぬかりなし…鉄砲隊を仕込んでおったか…』
半兵衛『鉄砲隊ではありませぬ…1人の傭兵でございまする。』
信長『傭兵…もしや‥
孫一の3連撃ちか…』
孫一『そのとおりだ、信長…』
信長『うぬは…この信長に従ったのではなかったのか…』
孫一『貴様に従ったの雑賀衆…俺の心まで貴様に従ったわけじゃない』
信長『ククク…見事…見事であるぞ半兵衛!』
信長『この信長、見事うぬにしてやられたわ!』
半兵衛『私の死を確認せず秀吉様の報を信じたあなたの負けです…』
信長『爪が甘いのは…光秀でなく…この信長であったか…』
信長は最後の力を降り注ぎ直立した
信長『余を…余を討った褒美じゃ…信長の首…
うぬにやろう…』
ザクッ
信長は自らの太刀を
自らの首にあて
切り落とした
しかし首が落ちても
体は倒れず立ったままであった
孫一『なんて野郎だ…首が落ちても立ってやがる…』
半兵衛『信長様の最後の意地でしょう…』
ここに天下統一目前にして、織田信長は
戦国の世から消えた
孫一『で、信長の首はどうする?』
半兵衛『遺体と共に…誰にも見つからない場所に
埋葬いたしまする。 』
孫一『しかし…心の臓を討ったのにもかかわらず、あそこまで持ちやがるとは…確かに奴は魔王だ』
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