秀吉の大返し

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秀吉が備中高松城の清水宗治の切腹を毛利家に 突きつけた事により 毛利では再び評定が 開かれていた 吉川『猿め!調子に乗りおってからに!! こうなったら、今から出陣し猿めを血祭りにあげてくれようぞ!!』 小早川『待ちなされ兄上…毛利は今や羽柴家の傘下にござりますれば、 筑前殿は毛利を試してるのでございましょう』 吉川『猿ごときに試される覚えはないわ!』 小早川『毛利の行き先… 今、決めるべきですぞ』 吉川『如何なることじゃ?』 小早川『羽柴秀吉という男…只者ではござりませぬ…もしや本当に織田信長が倒し天下を取るやもしれませぬ』 吉川『買い被りであろう』 小早川『今より筑前殿に着いていれば、筑前殿が天下を取ったおり 毛利はそれなりの位置につけましょう』 吉川『では宗治を見捨てるというのか!』 小早川『毛利家の将来の為、死んでもらいましょう…』 そして、羽柴軍陣中 官兵衛『良かったのでござりまするか?』 秀吉『清水宗治の切腹の事か…安心いたせ。 毛利はわしに従うしか ないのじゃ』 秀吉『必ずや清水宗治は切腹するであろう』 その時、忍より密書が届いた 秀吉は忍から密書を 受け取るとおもむろに 密書に目ををとおした 秀吉『半兵衛……やりおったわ…上様が死んだ…』 官兵衛『ほう…いよいよですな…』 秀吉『わしが天下を取る時が来た!官兵衛! 毛利を急かせ! 清水宗治の切腹の後 大急ぎで幾内に取って返し光秀を討つ!!』 官兵衛『御意』 毛利家は清水宗治の切腹を了承した 秀吉は清水宗治の切腹を 見届けると直ぐ様 取って返した 世にいう中国おお返しである 秀吉『上様の仇討ちじゃ!!走れえぇ!走れえぇ!!飯は走りながら食べるのじゃ』 本能寺の変前に 準備を進めていたため 羽柴軍の行軍は驚異の 速さであった
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