秀吉の大返し

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その頃、毛利陣中では 『大変でござります!羽柴軍が忽然と消えました!!』 吉川『なにいいぃ!! 猿め!信長を恐れて逃げたか!!』 小早川『いや、そうではございますまい…何かある…何かが…』 それより数刻の時がたち 『明智光秀!ご謀叛! 京の本能寺を急襲し 織田信長お討ち死に!!』 毛利家家臣皆がどよめいた 吉川『猿にしてやられたわ!今からでも遅くはない!!追い討ちをかけようぞ!!』 小早川『何をおっしゃりまする。毛利は羽柴家の従属にござりまするぞ。 』 吉川『そんなもの、今となっては撤回じゃ! 今、筑前を壊滅に追い込めば毛利の領土を拡大できるのだぞ!!』 小早川『兄上…亡き父上…元就公の遺訓を忘れもうしたか…毛利は領土の拡大を望まず。領土の防衛のみに力を注ぐ…』 小早川『それに…全て読めもうした…筑前殿はやはり恐ろしい男にござりまする。』 吉川『恐ろしい?』 小早川『はい。明智光秀の謀叛を裏で糸を引いていたのは、筑前殿でござろう…そして、きっと今 信長公の仇討ちと称して 幾内に取って返し明智光秀を討つつもりでござりましょう』 吉川『よかろう…筑前がやりよう見届けよう』
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